株式会社josanshi様(じょさんしnavi)よりご依頼をいただき、助産師の皆さまを対象としたペリネイタルロス(周産期のグリーフケア)研修をオンラインにて開催いたしました。同社での登壇は今回で3回目となります。
日々の臨床現場で赤ちゃんとご家族に真摯に向き合われている助産師の皆さまへ、当事者の視点を交えながら、喪失に直面したご家族への関わり方やパートナーへのケア、そしてケアに携わる医療従事者自身のグリーフについてお伝えしました。
受講された助産師の皆さまから寄せられたご感想・明日からの現場で活かしたい学びを一部ご紹介いたします。
受講者の声(アンケートより抜粋・要約)
- 「言葉かけ」への迷いが解け、沈黙や寄り添う大切さに気づけた
「上手な言葉をかけようと焦らなくても、沈黙を埋めようとせず、ただ傍らに寄り添い感情を受け止める姿勢そのものが力になるのだと安心できました」
「死産に立ち会った際、言葉が出ず悩んでいましたが、無理に話そうとせず産婦さんのペースを大切にしてよかったのだと振り返ることができました」
「亡くなったことを無かったことにせず、赤ちゃんを一人の人として認め、ご家族の思いを受け止めたいと思います」
- パートナー(父親)も「同じ当事者」としてのケアを意識する
「これまでどうしても産婦さんへのケアに集中してしまい、ご主人・パートナーの悲しみにまで目を向けられていなかったことにハッとさせられました」
「男性だからと感情を我慢している可能性に気づき、『パートナーも当事者であり、悲しんでいい』ということを伝えられる関わりを意識したいです」
「おふたり一緒にお話を聴くことで、ご夫婦間でお互いの思いを共有し絆を深めるきっかけになるというお話がとても腑に落ちました」
- 退院後を見据えた「地域の支援団体・ピアサポート」との連携
「入院中のケアだけでなく、退院後も思いを吐き出せるピアサポートなどの場所が重要だと感じました。まずは自院の周辺にある支援団体を調べ、ご家族への選択肢として提案できるようにしたいです」
「手型・足型などの希望に寄り添うことと併せて、地域の相談先・ケア体制についての情報収集を進めます」
- ケアに携わる助産師・医療者自身のグリーフケアの重要性
「死産に立ち会った後、自分自身の心が疲弊していた経験があります。ケアにあたるスタッフ自身のケアの大切さを知っているかどうかで関わりが全く変わると感じました」
「先輩や同僚とお互いの思いを共有し、認め合いながらチームでケアにあたっていきたいです」
研修を担当して
現場で日々葛藤しながらも「ご家族のために何ができるか」を模索し続ける助産師の皆さまの温かい想いが、アンケートの言葉一つひとつから深く伝わってまいりました。
流産・死産・乳児死等のペリネイタルロスにおけるケアは、特別な言葉をかけることだけではなく、ご家族の存在と悲しみをありのまま受け止めること、そしてパートナーも含めた家族全体に寄り添うことから始まります。また、そうした深い悲しみに寄り添う医療従事者自身の心のケアも欠かせません。
当協会では今後も、医療現場でケアを届ける皆さまに寄り添い、当事者と医療者を結ぶ実践的な研修プログラムを届けてまいります。
ご参加いただいた皆さま、そして貴重な機会を継続してくださっている株式会社josanshi様(じょさんしnavi)、誠にありがとうございました。
